学習・学び」カテゴリーアーカイブ

これからの20年に向けて

昨年の夏、20年に一度の遷宮の年にあたる伊勢神宮を訪れた。
そこで、20年前の自分の思いを振り返り、20年後の自分の姿を思い浮かべた。
私の人生に合わせたかのように、20歳、40歳、60歳と節目の年に、伊勢神宮は遷宮を繰り返す。

今年は人生後半戦のスタートの年である。

年末に原発で立ち入りが制限されてきた飯館村や南相馬市、浪江町を訪れ、国道や電車が寸断され「ゴーストタウン」に近い状態となった町をずーっと見て回った。
ハンドルを握りながら、「教え子を再び戦場に送るな」とのスローガンのもとの「反戦教育」ではないが、「教え子を再び原発の恐怖に曝すな」といった風の「反原発教育」が必要なのではないかという思いが頭をグルグル回り続けた。

東北を回ってすぐに、これまで経験したことのない肺炎にかかり、1週間近く寝込んでしまい、復帰後も仕事でバタバタしているうちに、あっという間に一ヶ月が経ってしまった。

人生の正解は分からないが、今日創価大学通信教育部に願書を提出してきた。気分的には今日から学生である。地歴の免許を取るだけの科目等履修生なので、学生証はない。地歴科教育法を含む24単位の登録である。数学や地学を含め、幅広く本を読んでいきたい。

40歳を過ぎてから勉強を始めていくことにいささかの恥ずかしさを感じることもある。しかし、江戸時代に終わりに日本初の測量地図を作製した伊能忠敬は、50歳を過ぎてから天文学や算術を学び、56歳で全国を回り始めている。伊能忠敬に比べ10歳も若い自分が尻込みをする理由は見当たらないであろう。

この一年間の取り組みがこれからの10年間を大きく左右するであろう。そして、浪人生のように、勉強しなければただ日常繰り返される些事に流されるだけの生活に溺れてしまうという警戒感を保っていきたい。

また、ネットで世界遺産の本もたくさん注文した。ちょうど映画『ドラえもん 新・のび太の大魔境~ペコと5人の探検隊~ 』も来月に公開が予定されている。世界に対する驚きから初めてみようか。

そういえば、私の高校2年の終わりから3年生にかけての夢は、当時テレビで放映されていた『新世界紀行』という番組の制作に携わることであった。あのワクワクした気持ちをもう一度自分の心の中に育んでいきたい。そして伝えていきたい。

2014年度 センター試験【国語】

本日、今年度のセンター試験の国語を解いた。
職場でまとめた分析を掲載したい。

1、評論文
 昨年は往年の評論家小林秀雄の刀の鐔に関する読みにくい文章であった。今年は江戸時代の士族階級の漢文素養に関する文章であり、これまた話の背景が掴みにくい内容であった。設問自体はオーソドックスであったが、全体の表現や構成に関する問題に時間を取られた生徒が多かった。一方、日本史や倫理を選択している生徒は比較的読みやすかったとの感想を漏らしていた。
 「国語」と「社会」はお互いがお互いを土台にしており、不可分な教科である。理系文系・受験科目の有無を問わず、日本史や世界史、政経倫理といった分野の授業を大切にしてもらいたい。

2、小説
 岡本かの子の小説「快走」の全文が掲載されており、本文だけで8ページもある読み応えのある内容であった。これまでのように小説の一部が切り取って出題され、リード文にヒントがあるという形ではなくなり、大きく傾向が変わったのでとまどった生徒も多かった。ただし、戦時下における時代背景が読めれば、話のテーマは掴みやすく、問題も平易であった。
 ジャンルを問わず、幅広い読書体験が問われる出題であった。ライトノベルや漫画で構わないので、どっぷりと物語の世界に慣れ親しんでいこう。

3、古文
 センター試験本試験初の『源氏物語』からの出題であった。教科書や問題集ではほぼ出題されない場面であり、『源氏物語』のあらすじを押さえただけでは話の流れが理解できなかったと思われる。但し、古文単語や文法の基礎知識を試す所謂「問1、問2」は例年通りの傾向であった。「なめし」「らうたし」「きこゆ」「いざ、たまへ」などの「さくらさく」レベルの単語や、助動詞「なり」「す・さす」「き」などの基本文法が分かっていれば20点は取れたはずである。
 古典文法に苦手意識を持っているものは多いと思うが、普段の授業で学んでいる古文単語、助詞、助動詞を含んだ短文を丁寧に訳す練習が、好結果につながるということを声を大にして伝えたい。

4、漢文
 「荘子」の思想「無用の用」を帰納的に説明する文章なのだが、白文の解釈についての出題が3つもあり、例年以上に難解な出題であった。文章全体の内容を理解できた生徒は少数であったと思う。但し、設問は基本的な漢字や漢文基本語順への当てはめといった傾向は変わらず、読みにくいながらも、再読文字「猶」や二重否定「莫不」の句形の暗記ができていれば、2択まで絞り込めることができた。
 センター漢文は暗記科目と割り切り、まずは、句形100、重要漢字100の詰め込みに努めたい。2年生は授業で使っている漢文ノートを大事にしてほしい。

ボアソナードタワーの最上階から

2013-12-21 16.31.13

本日の午後、法政大学の通信教育の説明会に参加した。模擬授業やメディアスクーリング体験、個別相談、キャンパスツアーなど盛りだくさんであった。人寄せパンダなのか、キャンパスツアーでボアソナードタワーの最上階に案内された。さぞかし夜景が奇麗なのだろうと容易に想像させる眺望であった。
通信教育の文学部地理学科の話を聞きたくて伺ったのだが、教員紹介のしおりなどを見て、逆に自分で勉強した方がいいのではという思いも芽生えてきた。さてどうするか。この年末年始に自分の今後の身の振り方を考えてみよう。

越谷竜巻の爪痕


越谷市立北陽中学校付近の臨時ガレキ集積所。

今朝は越谷市と、松伏町、野田市を襲った竜巻の被害の著しかった越谷市大杉を通って仕事に向かった。
被害に遭ってから2日経っていたので、道路も家もぱっと見はキレイに片付けられていた。
地震と違って竜巻は、大変局地的な被害が広範囲に点在するような状況になり、被害の全貌がなかなか把握しにくいのが特徴である。
今日の夕刊一面を見ると、埼玉千葉両県の被害家屋は1,100棟を超えているそうだ。
断片的な情報しか伝えないテレビや新聞、ネットなどのメディアを妄信するのではなく、何事も実際に現場に足を運び、丁寧に推察していくことが大切だ。

日本語を母語としない子どもと保護者の高校進学ガイダンス

本日の午後、大宮ソニックシティで開かれた、「日本語を母語としない子どもと保護者の高校進学ガイダンス」に参加した。
日本語が分からない保護者や、日本に来て日が浅い子どもたちから、日本の高校受験の仕組みや、高校での生活などについて相談を受けた。
中には日本生まれなのだが日本の小中学校に通っていない事例の相談や、日本の学校に通っているにも関わらず日本国籍が取得できずに本国へ強制送還されてしまう話など伺った。
近年、大学では国際教養だの、異文化理解だの、グローバル化する政治や経済の現場を学ぶ目的の学部学科が増えている。しかし、日本国内、そしてここ埼玉県内でも外国籍の住人が増えてきている。そうした日本生まれの日本国籍取得者以外でもきちんと公教育や住民サービスを受けられる形を作っていくことも、国際教養や異文化理解が包摂していく分野である。

2013saitama 県内ガイダンスチラシ

外国から日本に来た子どもたちにとって、高校進学は将来日本国内で就職し自立した生活を送る上で大変重要です。
そこで、埼玉県国際交流協会は県と共同で、8月4日(土)に「日本語を母語としない子どもと保護者の高校進学ガイダンス」を開催します。
ガイダンスでは、日本語が十分できない子どもと保護者のために、英語・中国語など8か国語の通訳を用意し、高校生活や入学試験スケジュールについて説明します。
また、参加者は直接高校の先生から学校の説明を聞き、質問することもできます。日本での高校進学を考えている外国から来た子どもや保護者の皆様の参加をお待ちしています。
●主な実施概要
1 日 時  8月4日(土) 13:30~16:30(受付13:00~)
2 場 所  大宮ソニックシティビル4階 市民ホール(JR大宮駅西口 徒歩3分)
3 内 容
・オリエンテーション 13:30~14:30
(1)高校進学について(入学試験スケジュール、高校生活、学費などの説明)
(2)高校に進学した先輩たちの体験談
・相談コーナー 14:30~16:30
(1)高校の先生や、高校に進学した先輩などへの相談
(2)奨学金や日本語教室に関する相談