読書」カテゴリーアーカイブ

『自転車フィッティングマニュアル』

枻出版編集部『自転車フィッティングマニュアル:すべてのライダー必携! ライディングがみるみる快適になる』(枻出版 2004)を読む。
ホイールやハンドル,ペダル,サドルだけでなく,ヘルメットやアイウェア,サプリメントまで,やや強引に「フィッティング」という単語でひとまとめにしたムックである。本来が個々人の感覚に左右される部分なので,決定的なフィッティングの状態については明言していない。しかし,パーツ交換やオーダーフレームなど,個人の体格差に合わせて自転車を改良していく楽しみはよく伝わってきた。

『縫い方の基礎の基礎』

八角節子『縫い方の基礎の基礎:わかりやすい写真でマスターする』(文化出版局 1994)をぱらぱらと眺める。ミシンを用いてポケットや衿,カフスなどの付け方を写真で解説している。といっても,素人が見ても何が何だか全く分からない。おそらくは専門学校の授業の参考資料として使用されていたのであろう。授業での制作過程で確認資料として読むならば進行が分かりやすい。

『終幕のない殺人』

内田康夫『終幕(フィナーレ)のない殺人』(祥伝社文庫 2017)を読む。
1987年に刊行された本の文庫化である。箱根の別荘で深夜に起きた連続殺人事件である。
内田作品の売りである旅情も歴史も社会的テーマも全く無い,単なる密室殺人事件である。読みやすかったのでさらりと読んだが,感想は何もない。

『不等辺三角形』

内田康夫『不等辺三角形』(講談社文庫 2013)を読む。
2010年に刊行された本の文庫化である。名古屋と奥松島を舞台にした殺人事件である。名古屋の(株)松坂屋の初代社長である15代伊藤次郎左衛門祐民の別荘であった「揚輝荘」や,宮城県の南部,福島県境にある伊具郡丸森町にある「齋理屋敷」などを忠実にモデルとしており,汪兆銘や奥松島の野蒜築港跡なども登場する。春の息吹を感じるようになったので,見知らぬ街をポタリングしたくなった。

『新聞記者』

望月衣塑子『新聞記者』(角川新書 2017)を読む。
東京新聞社会部記者の著者が,新聞記者の仕事や菅官房長官とのやり取りの舞台裏などを語る。
警察や永田町,記者クラブなど「大人の空気」が支配する場において,敢えて空気を読まない選択をする望月さんの強さを感じた。
日本社会のあらゆる職場や団体,会合,学校などで,「あえて流れに棹さすのはねえ」「なあなあに済ませよう」「まあ,いいか」「言っても仕方ないし」といったムードが蔓延している。でも,発言しないということは責任を逃れるということであり,引いては回り回って自分を苦しめることである。
望月さんを見習い,「えっ」「ちょっと待てよ」という自らの疑問は,他人にとやかく言われようと大切にしていきたい。

思い出せば,私も望月さんと同じ頃に東京新聞を受験していたのだ。全く勉強していなかったので,全く手応えのないまま一次の筆記で落ちたが,もしかしたら望月さんと同僚になっていたかもしれないと思うと,勝手に親近感を感じてしまう。フロイトの言う同一視か。