読書」カテゴリーアーカイブ

『まるごと楽しむひつじ百科』

未来開拓者共働会議編『まるごと楽しむひつじ百科』(農文協 1992)をパラパラと読む。羊の種類に始まり、羊の飼い方や繁殖の仕方、羊の毛の刈り方まで丁寧に解説されている。羊に関するあれこれが、タイトル通り「まるごと」収録されている。羊が大きくなると書いて「美」、羊を食べると書いて「養」という漢字があるように、今から約1万年前、羊は最初に家畜化された動物である。

『熱帯林ってなんだ』

馬橋憲男『熱帯林ってなんだ:開発・環境と人びとのくらし』(築地書館 1991)を読む。
実際にカリマンタン島で暮らす現地のロングハウスを訪れ、持続可能な焼畑農業と土地が荒廃していくだけの焼き畑農業の違いや、都会に憧れ、共同生活を営む田舎暮らしを嫌う若者など関するルポルタージュとなっている。
また、現在の「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」に繋がるような提言もあった。

平和、開発、人権、それに環境の問題はたがいに密接にむすびついています。これらのうちのいずれかの問題の海瀬をはかるにも、他の問題をも同時に配慮しなければなりません。これは「学際的アプローチ」と呼ばれます。

『機関車先生』

伊集院静『機関車先生』(集英社文庫 2003)を少しだけ読む。
1994年に講談社から刊行された本である。私の記憶が正しければ、講談社が発行していた文庫本雑誌「IN★POCKET」に連載されていた小説である。確か、高校3年生の頃に読んでいたのであろうか。集英社文庫版は小学生でも読めるようにふりがながふってあって読みにくかった。

舞台は、作家伊集院静氏の出身地である、山口県防府市の沖合に浮かぶ野島という人口80数人の小さな島の小学校である。島の方が気になって調べたところ、築47年の4DKの一戸建てが150万円で売りに出されていた。そこで暮らす自分を少し思い浮かべた。

『ミラクル』

文・辻仁成、絵・望月通陽『ミラクル』(新潮文庫 1997)を読む。
中学生以上の大人向けの絵本といった内容で、母のいないアルが大人へ変わっていく瞬間を描く。最後は読者の想像に任せるような展開で、一気に読み終えた。この手の本は苦手だが、辻仁成氏の初期作品のエネルギーを感じた。

『いつかギラギラする日』

角川春樹・清水節『いつかギラギラする日:角川春樹の映画革命』(角川春樹事務所 2016)を読む。
相当ぶっ飛んだ角川春樹の半生が詳らかに紹介されている。相米慎二監督・薬師丸ひろ子主演の映画『セーラー服と機関銃』(1981)の制作の舞台裏や自らが監督した『天と地と』(1990)の撮影トラブル、麻薬取締法で実刑4年を受けた後に作られた佐藤純彌監督『男たちの大和/YAMATO』(2005)にかける思いなどが語られる。これまでよく知らなかったが、角川春樹という人間のバイタリティがよく伝わってきた。