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『「信濃の国」殺人事件』

内田康夫『「信濃の国」殺人事件』(光文社文庫 2011)を読む。
1985年に刊行された本で、何度か文庫化された本である。著者の初期の作品で、信濃のコロンボこと竹村警部が登場する本格ミステリーである。長野県内の地名が何度も出てくるので、地図帳で位置を確認した。

『7つの大地震』

守屋喜久夫『7つの大地震:現地レポート』(新潮社 1982)をパラパラと読む。
1978年のイラン・タバス地震に始まり、1980年のアルジェリア・エルアスナム地震、同年のイタリア南部地震、1979年のユーゴスラビア地震のほか、イタリア・フリウリ地震、ルーマニアやトルコの地震が取り上げられている。

この手の地震の本は参考文献の切り貼りですぐに飽きてしまうのだが、本書は実際に混乱している国に著者自身が入国し、ビザの取得や交通の混乱など、震災の現場まで辿り着くまでのドタバタも描かれている。著者は学生時代に日本大学を代表し箱根駅伝にも3度出場している経歴の持ち主で、仕事というよりも好奇心に突き動かされて、次から次へと地震現場を駆け回っている。

7つの大地震全てが、中東から地中海沿岸にかけての”新期造山帯≒狭まるプレート境界”で発生しており、アフリカプレートやアラビアプレートが、ユーラシアプレートやエーゲ海・アナトリアプレート、イランプレートとおしくらまんじゅう状態になっている様子に想像がおよぶ。

『日本の国境』

山田吉彦『日本の国境』(新潮新書 2005)を読む。
著者は日本財団に勤務しており、実際に沖ノ鳥島や大東諸島など、国境に近い島を訪れている。知識ばかりに流れがちな本が多い中で、そうした体験談は面白かった。

日本は、東は南鳥島から西は与那国島まで3143キロメートル。北は択捉島から南は沖ノ鳥島まで3020キロメートル。同じ国内でありながら、南北間の冬季における平均気温差は、摂氏30度にもなり、亜寒帯から熱帯まで、幅広い気候区分を持っている。同じ季節に氷の妖精クリオネが舞う流氷の海と、色鮮やかなチョウチョウウオやクマノミが泳ぐサンゴ礁の海を見ることができる、多くの生態系をもった自然豊かな国なのである。

但し、沖ノ鳥島は以前は北露岩、東露岩と呼ばれていたもので、高潮時には、北小島は16センチ、東小島は6センチだけ水面上に頭を出すとても小さな島である。

また、日本近海の大陸棚にはマンガン団塊やメタンハイドレート、コバルト・リッチ・クラストなどの海底資源が埋蔵されており、メタンハイドレートについては、日本の天然ガス消費量jの100年分のメタンがあるといわれている。但し、ある地質学者は「おそらく大陸棚には10兆円相当の資源があるだろう。しかし、今の技術で、それを掘るには10兆円以上のかかるんじゃないかな」と話している。

『「ネットに弱い」が治る本』

NHK「ITホワイトボックス」プロジェクト編『NHK ITホワイトボックス 世界一やさしいネット力養成講座 「ネットに弱い」が治る本』(講談社 2009)を読む。
メールが届く仕組みや「TCP /IP」を用いてデータがしっかりと届く技術まで、手書きの図入りで分かりやすく解説されている。スイスイと頭に入ってくるので、あっという間に読み終えた。

『ほかならぬ人へ』

第142回直木賞受賞作、白石一文『ほかならぬ人へ』(祥伝社 2009)を読む。
表題作の他、「かけがえのない人へ」が収録されている。結婚や不倫を通して、愛することの難しさをテーマとするトレンディドラマ仕立てなのだが、あまり共感できなかった。
職場の健康診断で引っ掛かって、市内の総合病院で胃カメラとその後の診察を待っている間に読んだ。