『大学自治の歴史』

伊ヶ崎暁生『大学自治の歴史』(新日本新書 1965)を何年かぶりに読み返す。
戦前の滝川事件や戦後の東大ポポロ事件などを一貫して学生大衆、教員組合の視点から批判を加える。特に戦後、自民党政権は連綿として、池田内閣の所信表明の「国づくりの根元たる人づくり」スローガンに象徴されるように、将来の日本を背負っていく「学生のため、生徒のため」という錦の旗を振って、大学自治の歴史を破壊してきたカラクリは押さえておく必要があるだろう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください