「県内初 荒川源流水で発電へ」

本日の東京新聞朝刊に、秩父市荒川日野で県内初となる小水力発電所の起工式が行われたとの記事が掲載されていた。

小水力発電とは、記事の解説によると「ダムの建設を必要としない小規模な水力発電で、環境への負荷が少なく、設置にかかる負担も少ない」とある。この発電所でも自然流下していく水の「位置エネルギー」だけでタービンを回し、一般家庭数十世帯分の50キロワットの発電が可能になるという。

日本は国土の75パーセントが険しい山地となっており、降雨量も多いので、山間を流れる川も急流が多い。この落差を利用した小水力発電は、同じ再生可能エネルギーである風力や太陽光、波力よりも安定的に電力を確保することができる。また、電力源の分散にもなるので、地震大国日本でもっともっと普及してよい技術である。

地理の授業でも風力発電や小水力発電の実験を計画中である。今年度できるか分からないが、自転車のハブダイナモや、バケツの水程度で発電する簡易モーターを用いた実験が出来れば良いのだが。。。

なぜ実験にこだわっているのかというと、この小水力発電がアフリカの内陸国で導入が進んでいるからです。原油も天然ガスも豊富な水力もない国で電力を作ろうとすると、小水力発電に頼るしかない現実があります。しかし、近年のパソコンやスマホの省電力化が進み、機材一式を設置するだけで小さい川でも集落全体のIT機器の充電を賄うことができるのです。まして最近はリチウムイオン電池の進化もめざましく……。この辺で止めておきましょう。続きは授業で行います。

不思議なことに、どうしても「だ・である」調と「です・ます」調が混在してしまいます。同じ文章なのですが、一般的な内容の部分は「だ・である」調で統一されますが、はっきりと生徒を意識して書いている部分は「です・ます」調になってしまいます。読みにくくてすみません。