野田知佑・藤門弘写真『世界の川を旅する』(世界文化社 2001)をパラパラと読む。
カヌーイストの野田氏が雑誌の連載で、カナダのユーコン川やニュージーランドのランギティキ川を始め、世界中12の川をカヌーで下った模様が綺麗な写真で彩られている。カヌーから見える風景には、その国の偽りのないお国柄が表れている。管理権のはっきりしたヨーロッパから、自然をありのままに残そうとするフィジーまで、その国の国民性を少し垣間見ることができた。
豆知識だが、引用しておきたい。
コスタリカは九州と四国を合わせた広さで、人口は360万人。コーヒーやバナナなどを主生産物とする農業国だ。コロンブスが4回目の航海で1502年に上陸。その時出会った先住民が金の装飾品を着けていたので、リッチコースト(コスタリカ)と名づけた。軍隊を持たない国として知られている。「政治とは教育なり」と(中略)国家予算の3割を教育費に使い(後略)。