土屋博映『土屋の[古文]:ナンセンス編』(大和書房 1985)をパラパラと読み返す。
授業の参考にしようとしていたのだが,ほとんど読まないまま職場の引き出しの奥に眠っていた本である。
ラジオに出演した時の小咄や,下ネタを交えた語呂合わせによる文法の覚え方などを交えて,代表的な作品の読み方がまとめられている。「入試問題で空欄があったら,係助詞『こそ』を入れておけ」とか,「何形と問われたら,連体形と答えておけ」といったあるあるテクニックなども紹介されているが,当時の重箱の隅をつつくような入試問題がありありとよみがえってくる。