北原保雄編『問題な日本語:どこがおかしい? 何がおかしい?』(大修館書店 2004)をパラパラと読み返す。
この本も授業の小ネタ用に職場の机上に用意しておいた本である。言葉の誤用について私自身が鈍感なせいもあり,あまりネタとして活用しないままであった。
読み返す中で,「雰囲気(ふんいき)」を「ふいんき」と読むのはおかしいという項目が目に留まった。確かに「雰囲気」を「ふいんき」とは読めないのだが,これと同じような現象が,「あらた(新)」→「あたら」→「あたらしい」や,「さんざか(山茶花)」→「さざんか」などに見られ,「ふいんき」も広く定着する可能性があるというのは興味深かった。