「男の生き方 想像広げ 大水滸伝シリーズ完結」

kitakakenzou

本日の東京新聞夕刊文化欄に、作家北方謙三氏のインタビュー記事が掲載されていた。
その中で、北方氏のある言葉が強く印象に残った。

現代を舞台にすると、物語がどんどん小さくなっちゃう。現実に誰かの首を飛ばして殺すなんて不可能でしょう。そうすると、登場人物の内面にばかり向かう。限りなく純文学に近づくんだよね。そういうものはあまり書きたくない。

北方氏は、国づくりのために命を燃やす男や、色恋に人生を狂わせる男などのハードボイルド作品を描く舞ために、「歴史小説」という舞台が必要だと述べる。
「なるほど」と思わず頷いてしまった。歴史小説の方が史実という制約が多いのではないかと思っていたが、現代の方が、ポリティカル・コレクトなど複雑なコードに縛られているのだ。

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