『SRサイタマノラッパー』

入江悠監督『SRサイタマノラッパー』(2009 ノライヌフィルム)をDVDで鑑賞した。
埼玉の外れという中途半端な田舎で、高校卒業して職にも就かずヒップホップで世界に出ようという夢を追いかける若者の姿を描く。
東京都心まで電車で一本、2時間弱の距離なのだが、その分だけ若者の将来に対するやるせなさが浮かび上がってくる。
田山花袋の『田舎教師』も同じく、羽生でグダグダと現実に埋没していく文学青年を描いたが、その意味で、この『SR〜』も現代版『田舎教師』と評してもよいのではないだろうか。

[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=UEo-FyUnzE0[/youtube]

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