デュラン・れい子『一度も植民地になったことがない日本』(講談社+α新書,2007)を読む。
著者は日本生まれの日本育ちで、博報堂のコピーライターとして活躍されていたが、スウェーデン人と結婚後、スウェーデンやオランダ、ブラジルに拠点を移し、東京と南仏を往復しながら日欧の文化交流に努めている。
個人的なエピソードが中心だったので、さらっと読み飛ばした。一つ興味を引いたのが、イギリスとフランスは敵対国だったので、悪いことはオランダ人の行為とした英語になったというところである。「ダッチ・ワイフ」(代用妻)や「ダッチ・ガール)(売春婦)、「ダッチ・アカウント」(割り勘)など、口にするのも憚られるような差別用語がいまだに流布している。