吉田ルイ子『いま、アジアの子どもたちは…:戦争・貧困・環境』(ポプラ社 1993)をパラパラと読む。
ベトナムやカンボジア、タイの3カ国で物乞いやスラム街生活、難民キャンプ暮らしを強いられている子どもたちを取り上げている。つい30年ほど前まで東南アジアは貧困に喘いでいたという状況が少し理解できた。
月別アーカイブ: 2022年3月
山手線一周ライド
真ん中の子とゆったりと山の手線一周ライドに出かけた。田端駅周辺に車をとめて時計回りに走った。あまり線路際にはこだわらず、根津神社や竹芝桟橋、早稲田大学などあちこち寄り道しながらポタリングを楽しんだ。途中東品川に立ち寄った。蒲田の病院にバイトで通っていた頃に存在したのであろうか。
「米、ロシア原油を禁輸」
「対ロ資源制裁 厳しい対応」
本日の東京新聞朝刊に、日本の原油とLNG(液化天然ガス)の2021年の輸入シェアのグラフが掲載されていた。ここ最近のマスコミ報道によると、金融や資源の輸入阻止でロシアを封じ込めようと動きになっている。日本とロシアが進めている極東サハリンでの石油・天然ガス開発事業も暗雲が立ち込めている。
これは私個人の持論であるが、日本はプーチン後のロシアとの関係を見据え、ロシアとの交渉チャンネルを多角化し、安定的に天然ガスをロシアから供給できるような形を作るべきであると考える。今回の戦争で、バイデン米大統領の人気取り政策に乗ることなく、一方でプーチンの独裁体制を見逃すことなく、中立的な外交を展開すべきである。今後日本が持続可能な環境を実現しつつ発展していくためには、30〜40年というスパンで天然ガスに頼るしかない。安易に対ロ資源制裁に加わるべきではない。
今回の戦争で、ウクライナの原発がロシア軍に占領されたという事実は忘れてはいけない。原発は、いざ戦争が起きたら致命的なリスクとなる。日本の豊かな国土を防衛する意味でも、今すぐにでも日本国内の原発は廃炉すべきである。
『火山灰は語る』
町田洋『火山灰は語る:火山と平野の自然史』(蒼樹書房 1977)をパラパラと読む。
タイトルにある通り、著者は火山灰研究の第一人者で、日本列島が形成された第四期(約260万年前から現代まで)学会の研究会の会長を務めている。火山灰の分布する地域や、層の暑さなどから、噴火した火山を特定し、どれほどの規模の噴火であったのか推測を加えている。
学術書に近い内容で、ほとんど頭に入ってこなかったが、第四期の火山灰は人間が生活する地球表面上を覆っているものであり、人間の生活に直に結びつくものである。著者は最後に次のように述べる。
現代の都会の生活は、ともすれば足もとに“土”があることを忘れさせる。しかしひとにぎりの火山灰土には、その由来や年代に応じた個性があることに思いをいたすならば、それは災害を軽減し、火山灰土の合理的な利用を発展させ、さらに地球の未来を洞察する上のみなもととなるにちがいない。