月別アーカイブ: 2013年2月

おゆうぎ会

本日の午前中、真ん中の子のお遊戯会を見に幼稚園へ出かけた。
4月生まれなので、1年早く幼稚園に入園した子である。家の中でも上の子に比べてどうしても手をかける機会が少なく、吃りや不登園など様々あったが、最後のお遊戯会の様子を見てほっと胸を撫で下ろすことができた。親が感じている以上に、「幼稚園社会」に順応している姿を見ることができて良かった。

『実力で見た日本の大学最新格付け:理系2007年版』

中村忠一『実力で見た日本の大学最新格付け:理系2007年版』(エール出版 2006)を読む。
先日読んだ大学格付けの理系版である。文系とは異なり、理系は専門分野が異なると評価しにくいためか、踏み込んだ格付けはなされていない。その中で、金沢工業大学や千葉工業大学は高く評価されていた。
私学助成金なるものは憲法89条に違反しているというのが筆者の持論である。また、「学問の自由」を隠れ蓑にした監査の緩い私学助成金制度が、私学の放漫な無責任経営を招き、引いては学生にそのしわ寄せがきてしまうと警告する。そして、筆者は私学助成金は丸ごと廃止する代わりに、私立大学を全て国公立化するか、徹底した奨学金制度の導入を提言している。
また、私学の医歯薬学系の学費の高さは、憲法26条の平等教育の原理に反すると述べる。

『実力で見た日本の大学最新格付け:文系2007年版』

中村忠一『実力で見た日本の大学最新格付け:文系2007年版』(エール出版 2006)を読む。
前半は財務諸表を参考とした大学の経営ランキングの分析がデータを交えて述べられる。後半は私学助成金と憲法89条の関連や私学の内部留保、授業料の高騰など、筆者の持論が展開される。

『再会の時』

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地上波で放映された、ローレンス・カスダン監督『再会の時』(1983 米)を観た。
1960年代に学生運動にのめり込んだ仲間が、仲間の一人の葬式をきっかけに20年ぶりくらいに再会し、葬式後数日の共同生活を楽しむ模様が描かれる。
ノンセクト学生運動を経験した者だからか、男女の恋愛も理詰めで考えたり、結婚生活の倦怠期や子どもの問題を告白したり、アメリカのベビーブーム世代に共通する悩みが明け透けに語られる。
ちょうど登場する人物と年齢的に近かったので、共感できるかと思ったが、あまり共感はできなかった。

『心をつなぐインターネット』

大森しげる作・衣袋エミ子画『心をつなぐインターネット』(財団法人 日本原子力文化振興財団 1996)を読む。

日本原子力文化振興財団という原子力発電を推進する政府系外郭団体が発行しているので、おやっと思い手に取ってみた。

新聞部と放送部の中学生が初めてインターネットに触れ、海外の中学校とメールのやり取りをするという、昔なつかしいテーマの漫画である。しかし、前半はさすがにインターネットがテーマなのだが、後半は近所の原子力研究所を訪ね、原子力発電について学び、原発こそが環境問題解決の切り札であるという内容を学校のホームページに載せるというちょっと奇妙な内容となっている。

言葉は悪いが、インターネットの将来性や部員同士の恋愛などを隠れ蓑としながら、原子力発電の施設の五重の安全性や高速増殖炉による夢のエネルギーリサイクルなど、今になってみれば全くの眉唾物の説明が後半続く。作者には申し訳ないが、そうした展開パターンはインチキな新興宗教やいかがわしい通信販売の手引書と全く同じである。