月別アーカイブ: 2012年11月

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』


最新作公開を前に金曜ロードショーで放映された『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』(2007)と『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』(2009)を続けて観た。

何を隠そう、私はテレビ版26話全話を2回(3回?)繰り返して観ており、さらに、劇場版『シト新生』(1997)『Air/まごころを、君に』(1997)、そして今回の『新劇場版:序』『〜:破』の4作は全てリアルタイムで映画館で鑑賞している。また、CDも何作か借りて車の中で繰り返し聴き、謎解き本も数冊読み、パチンコエヴァやスロットエヴァを何度か楽しんだ。まあ、一端(いっぱし)の「ヱヴァンゲリヲンおたく」を自称してもよいであろう。

今回の新劇場版もそれぞれ5年、3年ぶりの鑑賞であり、繰り返し繰り返し目にしたシーンもあったが、母親の子宮を模したエヴァンゲリオンに乗るという設定や、母親のコピーである綾波レイに碇ゲンドウもシンジも振り回されてしまう場面など、改めて考えさせられてしまうことも多かった。

『イキガミ』

地上波で放映された、瀧本智行監督『イキガミ』(2008 東宝)を観た。
どこかで観た映画なのだが、どこで観たのか思い出せない。映画館で観たら必ずHPに記録してある筈なのだが、検索しても出てこない。もしかしたらオーストラリアの海外研修の飛行機の中で観たのかもしれない。

1000人に1人が国家のために犠牲になることで、国家への忠誠心と人生への前向きな意欲を促進する「国繁維持法」を巡る話である。戦前の治安維持法や戦争中の「赤紙」を連想させ、政治的な意味合いもうまくテイストされている。TBS製作らしく、他にも主題歌の効果的な用い方といい、感動の場面といい、よくまとまった映画であった。役者の演技も及第点で文句のつけようがない。しかし、あまりによく出来すぎているために、かえって印象に残らない映画になってしまったのかもしれない。

『源氏物語:眠らない姫たち』

由良弥生『源氏物語:眠らない姫たち』(三笠書房 2001)を読む。
葵の上、藤壷、六条の御息所、夕顔、末摘花、朧月夜、紫の上の7人の女性を取り上げ、多少の脚色を交えて彼女たちの心の内を描く。特に葵の上と紫の上の二人の女性の話は良かった。教材研究のために手に取った本であるが、私自身が一番楽しむことができた。

『ロケッティア』

地上波で放映された、ジョー・ジョンストン監督『ロケッティア』(1991 米)を観た。
アメリカンコミックで人気を博した同名作が映画化されたものである。話の展開もナチスとFBIが極秘開発されたリュックサック型のロケットを争うという「善悪」のはっきりした子ども向けの分かりやすいものである。