本日の東京新聞夕刊の文化欄に、障害者文化論を専門とする荒井裕樹氏のコラムが掲載されていた。
村上春樹『1973年のピンボール』(講談社文庫 1983)を読む。
1980年3月の『群像』に掲載された「僕」と「鼠」の青春小説である。
前作の『風の歌を聴け』の内容を全く覚えていなかったので、状況が読み込めないまま読み進めていった。
等身大の作者と思わしき人物が出てくる「私小説」と読むこともできるし、全く架空の世界が現実と交錯するバーチャルリアリティを模した小説と読むこともできる。
機会があれば、前作から続けて読み直してみたいと思う。