森昭雄『ゲーム脳の恐怖』(生活人新書 2002)を読む。
著者は脳神経科学を専攻する日本大学大学院の教授である。著者は自身が開発した簡易型の脳波計を用いて、テレビゲームばかりをしていると、考え事をしたり頭を使う際に出て来るβ波が極端に減少し、やがては日常の思考活動そのものが不全の状態になる症例を明らかにしている。
途中、脳の機能など専門的な話が続く。その中で、反射神経を使うようなゲームにおいては、能の活性化どころか、逆に脳の前頭葉の機能を停止させるという事実に改めて恐怖を感じた。
『ゲーム脳の恐怖』
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