月別アーカイブ: 2005年6月

ムシキング

今日は近所のウエアハウスへCDを借りに行った。
帰りに店内に置かれていた「ムシキング」のゲームを何気にやってみた。100円で自分の操作するカブトムシの必殺技のカードを購入し、敵のクワガタとジャンケンで対戦するという格闘3Dゲームである。昆虫、キャラクター、必殺技、格闘等々に代表されるように、カードを集めるカタログ的嗜好性や勝ち負けのはっきりする昔のベーゴマやメンコなどの対戦など、男の子が好きそうな要素が多数網羅された仕掛けになっている。生憎私には律義に物を蒐集するという趣味がないので食指が湧かないが、高校生以上の男性でも十分に楽しめるゲームになっていた。

musiking

『歴史とは何か』

岡田英弘『歴史とは何か』(文春新書 2001)を読む。
なかなか刺激的な内容であった。著書は歴史認識の基礎となっている「国民国家」なる概念自体が18世紀以降に新たに作られたものでしかなく、「国家」とか「国民」という枠組みを使って18世紀以前の歴史を叙述することは全くの時代錯誤だと断定する。
『古事記』は江戸時代に本居宣長が新たに作り直したものであり、日本の天皇制はせいぜい7世紀の神武天皇以降の歴史しかなく、それ以前の系譜は国家が権威付けをするために作った物語でしかないと述べる。

わが家の「主人」

marx050614

すっかりわが家の「主人」となったマルクス君。
空の風呂桶にダイブして遊んだり、写真のように洗面台で夏の暑さを癒すことも覚えたようだ。
しかし、一家の主人となっても人間に対する礼儀は忘れず、私や妻が帰ってくると必ず玄関までお出迎えをする。猫も義理にはうるさいのだろうか。
それにしても人懐っこさは変わらず、いや、むしろ悪化してきている。最近では朝必ずベッドの私の顔の近くまでやってきて、枕元にうずくまり、頬や鼻に微妙な毛のタッチを加えてくる。気になって仕方がない。先日などは妻の腕を枕にして寝ていた。なんと人間を小馬鹿にしたような態度だろうか。当分マルクス君に卑下される生活が続きそうだ。

marx050612

『日本の文化』

村井康彦『日本の文化』(岩波ジュニア新書 2002)を読む。
記紀や風土記から日記文学、茶道を経て、松尾芭蕉までの近世以前の日本の文化を網羅的に取り上げる。しかし、瑣末な事柄にこだわり過ぎて日本文化のイロハも分からない。挿し絵や写真がほとんどなく、ひたすら文章だけで文化の概要を説明しようとする編集方法に問題あり。後半は内容の理解に苦しみ、読み進めるのが苦痛であった。はっきり言って駄本である。