映画」カテゴリーアーカイブ

『ベルリン、僕らの革命』

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GWということもあり、渋谷へハンス・ワインガルトナー監督脚本『ベルリン、僕らの革命』(2004 独)という映画を観に行った。
評価は分かれる作品であろう。国際的な独占資本主義体制に対してアンチを唱える市民運動に属する若者が、ひょんなことから1968年当時の学生運動の闘士を誘拐するドタバタ劇である。圧政と搾取に機敏に行動しようとする若者の理想に向かう純粋さを描いた作品だとも言えるし、結局は反体制運動は子どもの幼稚な反抗でしかないというテーマを含んだ作品だとも評することができる。おそらくは観るものの世代や経験によって評価は分かれるだろう。ただ政治と恋愛は不可分なものであるという若者特有のエネルギーは十分に伝わってくる。

『コックリさん』

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アン・ビョンギ脚本監督『コックリさん』(2005 韓国)を見に行った。
『リング』や『呪怨』の焼き直しのような作品で、不協和音と画面の外からいきなり登場する恐怖を煽る手法ですっかり疲れてしまった。
しかし、単なる恐怖だけを演出するのではなく、田舎の村に潜在する排外主義的な人付き合いや障害者に対する根強い差別意識などを浮き彫りにしている。

『ナショナルトレジャー』

本日、さいたま新都心へ、ニコラス・ケイジ主演『ナショナルトレジャー』(2004 米)を観に行った。
親子代々続くニコラス・ケイジ扮する歴史学者ベンが、アメリカ独立宣言に隠された秘密を暴くという話だ。
途中、インディジョーンズそっくりの場面があったりしたが、テンポよく話が展開していって飽きることはなかった。
しかし、ニューヨークのど真ん中のトリニティ教会の地下奥深くに、歴代のフリーメーソンが隠したアレクサンダー図書館の秘宝が眠るという結末は、あまりにぶっ飛んでいて逆に爽快感すら感じた。日本に置き換えるならば、皇居の地下を掘ったら卑弥呼の財宝が見つかったという設定だろうか。まさに「ザ・ハリウッド」という映画である。

□ 映画『ナショナル・トレジャー』公式サイト □

『きみに読む物語』

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さいたま新都心コクーンへ、ニック・カサヴェテス監督『きみに読む物語』(2004 米)を観に行った。
ハリウッド風の大味な恋愛物語であったが、主演女優のレイチェル・マクアダムスが表情豊かで魅力溢れる女性だったので楽しく観ることが出来た。痴呆症になり、過去や家族の全てを忘れてしまった妻アリーに向かって、夫ノアが二人の出会いから結婚に至るまでの若かりし頃のなれ初めを語るという形でストーリーは展開していく。しかし、その若い頃のストーリーというのが、ハーレクイーンのような偶然と逆境が交錯する形で突き進んでいく恋愛ドラマであった。そのためか、無類のドラマ好きの妻には不評であった。

『The Juon』

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昨日さいたま新都心へ清水崇監督『The Juon』(2004)を観に行った。
これまで公開された『呪怨』日本版のリメークであるが、音楽や恐怖シーンの登場など、怖さはより倍化されている。しかし、惨殺された女性の呪いが登場人物にとりつき命を奪うという内容で、最後のエンディングまで何らの解決もみられず、作品に「救い」が全く見られない。。。