読書」カテゴリーアーカイブ

『空の画廊』

伊集院静『空の画廊』(集英社 1996)を1行だけ読む。
作家の名前に魅かれて手に取ってみたが、全く読む気のないファンタジー短編小説だった。伊集院さんが作家としてデビューする前、雑誌「オリーブ」に連載された短編で、夏目漱石の『夢十夜』の劣化版のような内容であった。

時期的には夏目雅子さんと結婚する前であり、1978年に放映されたドラマ『西遊記』の三蔵法師役の彼女を彷彿とさせるような作品もあったが、読むまでは至らなかった。

『オーストラリア 大自然の誘惑』

NHKスペシャル番組取材班『オーストラリア 大自然の誘惑』(日本放送協会 1988)をパラパラと読む。
オーストラリア建国200年に関連したNHKのドキュメンタリー番組の取材班がまとめた本である。オーストラリアは亜熱帯高圧帯にすっぽりと覆われ、内陸砂漠と寒流砂漠の影響も強い世界一の乾燥大陸である。アボリジニーの独自の暮らしや、大火事を防ぐために一定程度森林を焼くコントロールファイヤー、有袋類の進化など興味深い話が多かった。

ここしばらく読書から離れていたので、あまり集中して読むことができなかった。老眼の進行で目が疲れてしまうのが原因だ。何とかしないと。

『養生の実技』

五木寛之『養生の実技:つよいカラダではなく』(角川Oneテーマ21 2004)を読む。
執筆当時72歳であった著者が、腰痛や老眼に悩まされながらも元気に毎日を過ごすコツを語る。ざっくりまとめると、無理をしてぽっきりと折れるのではなく、傷や痛み、時にはと共存しながら、靱やかな心身を作ることの大切さを語る。

『アマニタ・パンセリナ』

中嶋らも『アマニタ・パンセリナ』(集英社 1995)をさらっと読む。
名前は知っていたが、初めて手に取ってみた作家である。灘高校卒業だが、アルコール中毒で薬物で逮捕の経歴もある異色の人物である。内容も薬物摂取の体験を綴ったのものであり、一般受けするものではなかった。太宰治の『人間失格』の後半部を読んでいるような感覚であった。

『ロード極めるなら業界一の自転車バカに訊け!』

菊池武洋『ロード極めるなら業界一の自転車バカに訊け!』(小学館 2013)を読む。
当時話題になっていた9000系のデュラエースや電動変速システム、ロードバイクのディスクブレーキなどのインプレが多い。初心者向けの本ではなく、すでにロードバイクを所有している中級者向けの内容となっており、オーダメイドフレームやカーボンリムなど、マニア向けの話が多い。