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「靖国神社での抗議行動は正当だ! 東京地裁は直ちに2名の勾留を解け! 公判闘争を支援しよう!靖国神社での抗議行動は正当だ! 東京地裁は直ちに2名の勾留を解け! 公判闘争を支援しよう!」

以下、救援連絡センターのメーリングリストから転載


 2018年12月12日、靖国神社外苑で、2人の香港人の男女が「建造物侵入」の容疑で逮捕された。
男性は、「南京大虐殺を忘れるな 日本の虐殺の責任を追及する」と書かれた横断幕を広げ、日本軍国主義、南京大虐殺、靖国神社A級戦犯合祀に対する批判のアピールを行った。女性は、男性の抗議行動をビデオで撮影していた。抗議を開始してまもなく、靖国神社の神門付近にいた守衛がやめるように言ってきたので、男性が立ち去ろうとしたところ、複数の守衛が2人を取り押さえ、警視庁に引き渡した。
 2人はそのまま逮捕・勾留され、さらには12月26日に起訴されてしまった。その身柄は今なお警察署の「代用監獄」に留め置かれている。1月15日の弁護団による保釈申請に対しても裁判所はこれを却下。2人はすでに1ヶ月以上も勾留され続けているのだ。
 「人質司法」といわれる日本の刑事司法のありかたは、内外から多くの批判を浴びている。今回2人は、「正当な理由なく靖国神社の敷地内に侵入した」建造物侵入という罪状で起訴された。だが、外苑は誰でも自由に出入りできる場所だ。仮に有罪となったとしても微罪であるのに、今回2人に対して加えられている逮捕、起訴、長期勾留という事態は、まさにアジアの人びとが、靖国神社において公然と抗議行動をおこなったことに対する「見せしめ弾圧」であったと言わざるを得ない。この強硬な姿勢が、安倍政権においてより顕著になっている歴史修正主義、国家主義の強権的姿勢と無関係であるはずがない。
 抗議のアピールが行われた12月12日という日付は、1937年12月13日の日本軍による「南京陥落」の前日である。この日を前後しておこった、日本軍による膨大な中国市民の虐殺=「南京大虐殺」の歴史的事実を、日本の右派および右翼政治家は一貫して矮小化し、実質的に否定しようとしてきた。また香港は、アジア・太平洋戦争のさなか、3年8ヶ月にわたって、日本の軍政下に置かれた地である。日本政府は、戦後一貫して侵略戦争被害者への謝罪も補償もしないばかりか、歴史的事実を転倒させ、東アジアの平和を求める動きに逆行し続けてきた。このような日本政府のあり方を、中国やアジアの民衆が強く糾弾するのはまったく当然のことである。男性は、歴史問題に関する自らの意思の表現として、この象徴的な場所で抗議行動を行ったのだ。それが靖国神社に立ち入った「正当な理由」でなくて何であろうか。
 また、逮捕された女性は、市民記者として、男性の抗議行動を記録していた。それが、男性と共謀の上「侵入」したとして罪に問われたのである。これは明らかに、報道の自由に対する不当な介入でもあると言わなければならない。
 私たちは、この日本社会に暮らすものとして、彼らの行為が提起したことの意味を受け止めながら、剥奪され続けている2人の人権を回復し、彼らを被告人として3月から開始される裁判闘争を、香港の友人たちとともに支えていきたいと考える。
 本事件に関する注目と司法権力への監視を。3月公判への傍聴支援を。そして2人の裁判闘争を支えていくためのあらゆる支援とカンパを訴えます。

(2019年1月21日)

12.12靖国抗議見せしめ弾圧を許さない会
〒105-0004 東京都港区新橋2-8-16 石田ビル5階 救援連絡センター気付
mailto:miseshime@protonmail.com
振替口座:現在口座開設準備中
*暫定措置として、「12・12靖国抗議弾圧救援」と指定のうえ、救援連絡センターに送金してくださって大丈夫です。
郵便振替 00100-3-105440 救援連絡センター

★ 法廷期日:3月7日(木)10:00〜、3月19日(火)10:00〜
ともに、東京地裁429号法廷

オウム死刑囚全員執行の問題点

以下、救援連絡センターのMLから

 7月6日に東京拘置所で松本智津夫(麻原彰晃)さん、土谷正実さん、遠藤誠一さん、大阪拘置所で井上嘉浩さん 、新實智光さん、広島拘置所で中川智正さん 、福岡拘置所で早川紀代秀さんの死刑が執行され、20日後の26日に名古屋拘置所で宮前一明さん、横山真人さん、東京拘置所で端本悟さん、豊田亨さん、広瀬健一さん、仙台拘置支所で小池泰男さんの死刑が執行された。13人の死刑執行は21世紀日本の大虐殺事件といえるだろう。
 今回の執行はとてつもなく大きな問題を孕んでいる。それはひと月に13人の死刑執行という数の問題だけではない。7月6日の執行では同一事件同時執行という原則を破り、まず教団の省庁の「大臣」だった者を選んで執行を行っている。これは確定順でも判決で認定された事件別でもなく、オウム真理教の元「幹部」を執行することで、オウム真理教という組織を抹殺するという政治的な意思を見せつけるものだ。
そしてもう1つの大きな問題は再審請求中の死刑執行だ。昨年7月に大阪で再審請求中の1人の死刑囚の執行が行われたが、彼は同じ理由で再審を繰り返す者への執行はためらわないことを法務省はこれまでにおわせてきた。しかしその再審の可否のを判断するのは裁判所であって法相ではない。法相は裁判所を無視して執行をしているのである。
 12月には弁護人をつけて再審請求をしていた2人が執行された。1人は第四次再審請求で裁判所から求意見が来ており、もう1人は第3次再審の即時抗告中だった。ここで再審請求中であっても裁判所の決定を待つことなく執行することを法務省は明確にしたのだった。
今回は13人中10人が再審請求中であり、そのうち5人は一度目の再審請求中だ。これまで1度目の再審請求中のものが執行されたことはないはずだ。再審請求の内容も見ず、裁判所の判断を待つことなく、問答無用で死刑執行命令書に署名する。そのくせ上川陽子法相は「裁判所の十分な審理を経た上で死刑が確定した。慎重な上にも慎重な検討を重ね、執行を命令した」と記者会見で語っている。
 今年になって冤罪の可能性が極端に高いにもかかわらず死刑を執行されてしまった飯塚事件の久間三千年さんの死後再審を福岡高裁が認めず、袴田事件の静岡地裁の再審開始決定を東京高裁は6月11日に再審開始せずとの決定を出した。それは死刑再審は国が絶対に認めない、国の過ちは認めないという宣言だ。そして今回、驚くべきことに1度目の再審中の者まで死刑を執行するというとんでもない段階に入ってしまった。 誤った裁判を訂正すべき再審制度を国は認めないのである。
 もうひとつの問題は、法務省は確定順の死刑執行を心掛けて来た。再審請求中、恩赦申立中、心身の重篤な病気の者、高齢者、共犯者が逃亡中あるいは共犯者が再審申立中の者を除外し、ほぼ確定順の執行が原則だった。もちろん法務省は公式には執行の順番は言わないが、そうでなければ執行の公平さに欠けるから、ほぼ確定順というのが慣例であった。それを今回は恣意的にねじ曲げての執行だった。6日に執行された松本さんは確定順だと38番目だから早すぎることは確かだ。
 今回の執行は、今後国は1度死刑が確定すれば、誰であれ恣意的に執行できる前例を作ってしまった。順番だけではない、同時に執行する人数もこれまでのような2、3人ではなくなるかもしれない。国は死刑が確定すれば、誰でもいつでも殺す力を持ってしまったのだ。

執行抗議集会開催
 2度目に執行のあった日の翌27日、フォーラム90とアムネスティ・インターナショナル日本、監獄人権センター、「死刑を止めよう」宗教者ネットワークの四団体は文京区民センターで抗議集会を持った。今回の異常な執行に驚愕し、危機感を抱えた300人が会場に詰めかけた。集会は6日の7人執行に対する抗議集会として準備していたが、急遽、26日に執行された6人の関係者にも登壇をお願いし、長時間の集会となった。
 まず安田好弘弁護士が松本さんの再審弁護人として、地下鉄サリン事件の共謀をしたとされている「リムジン謀議」なるものは存在しなかったという新証言をもとに第4次再審請求を行い、かつ人身保護請求をしたことを明かした。また心神喪失状態で10年以上拘置されているので本人の生死すら誰も目撃できていないので、法務省矯正局へ拘置所で本人を確認させてほしいとの請願を行い、法務大臣に死刑執行中止命令を出せという訴訟をしたが期日が入らないまま執行された。恩赦の出願は心神喪失状態の本人は書けないのでお子さんの委任でやったが拘置所は出願書を送り返し、恩赦そのものさえ拒否した。そういうなかで今回の執行が行われた。
 大逆事件(幸徳事件)では24人が死刑判決を受け、12人が恩赦となった。いかに安倍政権とはいえ13人全員執行ではなく、恩赦もありうるのではないか。というのも横山さんのケースは死者が1人も出ていないのに死刑、井上さんは1審で無期だったのが2審で逆転死刑になっている。しかし甘い見通しで大逆事件の12人執行を越える執行となり、死刑を巡る状況が100年以上逆戻りしたと語った。
 続いて端本悟さん、新實智光さん、遠藤誠一さん、林(小池)泰男さん、井上嘉浩さんの弁護人からそれぞれの人物像と再審の動きが話され、豊田亨さん、中川智正さん、横山真人さんの弁護人や支援者からのアピールが朗読された。また宮前一明さんがかつて死刑廃止のための大道寺幸子・赤堀政夫基金に応募した絵画作品が会場に展示され、執行された日に投函された彼のアンケートの一部を司会が読み上げた。そこにはこう書かれている。
 「名拘へ移管して4カ月目の7月6日。麻原を含む7名の即執行には覚悟していただけに、どうして某が残ったのか? とも考え、その後、前世の兄弟を失う如く大きな喪失感に包まれたものです。これは、彼らの御両親の念と重なるからです。麻原が存在しなければ、世のため人のために、人生を歩むはずの彼らが、どうして麻原と一緒の刑にと……。生き証人として果たすべくことは沢山あるのに、残念なことです。」
 続いて監獄人権センター代表の海渡雄一弁護士、オウム家族の会の永岡英子さん、作家の森達也さんが話し、抗議声明を採択して集会は終了した。
 ところでなぜオウム死刑囚に関してはここまで乱暴な執行がなされたのか。処刑されたほとんどの人が矯正可能な人たちであることは明らかだ。しかし問題はそこにはないのだろう。オウム真理教を国家の敵・民衆の敵という存在としてイメージを作り、それを抹殺する国家の力を安倍政権は誇示したかったのに違いない。ビン・ラディン暗殺をホワイトハウスで中継で見ていたアメリカ大統領と安倍内閣は重なる。
1998年12月30日、韓国では23人の死刑確定者が執行された。それから20年、韓国では死刑執行はない。私たちの住む野蛮国・日本が今後韓国の道を歩むか、それともさらなる死刑大国への道を歩むか。死刑執行停止・死刑廃止へむけて、私たちのやるべきことは多い。
(深田卓/死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90)

終わりにしよう天皇制 11・25大集会デモ

以下、救援連絡センターのメーリングリストより転載

日時:2018年11月25日(日) 午後1時15分開場/1時半開始 ※集会後デモ
会場:千駄ヶ谷区民会館2階(原宿駅10分)
講演:栗原康(アナキズム研究) 著書『何ものにも縛られないための政治学』ほか
芝居:森美音子(野戦之月)ほか
コント・歌・アピールなど予定!
主催:終わりにしよう天皇制!「代替り」に反対するネットワーク
WEB:http://han.ten-no.net/
メール:owaten@han.ten-no.net

天皇の自己申告で始まった「代替り」も、いよいよ佳境に入りつつある。
2019年4月30日明仁退位、翌5月1日メーデー直撃の新天皇徳仁即位。
秋には即位礼、大嘗祭。奉祝賛美の雨あられ、「お人柄」報道の大洪水。
腐っている。もう全面的に腐っている。忖度とおべんちゃらの腐敗臭があたりに充満している。耐え難い。耐え難きは耐えられない!
もうたくさんだ!結構だ!
だから私たちは、「終わりにしよう天皇制!『代替わり』反対ネットワーク」
を結成し、来年11月までの集中的な闘いを挑む。

昨年大好評だった「終わりにしよう天皇制大集会デモ」を11月25日に開催
し、これをネットワークの活動のスタートとしたい。
天皇制に反対する皆さん、「代替り」プロセスに異議ある皆さん、
よく分からんけど変だと思う皆さん!来たれ11・25集会デモに!
超総力結集でよろしくお願いします!

原発いらない ふくしまカレンダー・2019 価格:1000円(税込)

2011年3月11日以来私たちのこころが安まることはありません。原発事故は収束せず被害はさらに広がっています。遠隔操作カメラで明らかになった溶融核燃料、海・空・地へ流れ続ける放射性物質、高線量被曝のリスクをかかえる現場作業員の方々、小児甲状腺がんなど増える健康被害、核汚染物の貯蔵地、そして避難した子どもたちへのいじめ……これらの問題が暮らしに入り込みます。離れ離れになった家族・地域の哀しみに追い打ちをかけるように、国は2017年3月帰還困難区域を除く地区で避難指示を解除、各地の避難住宅支援を打ち切り、放射能の残る地への帰還政策を進めています。春の山火事での放射能拡散も懸念されました。 原発が爆発すればどのような惨劇に見舞われるのか、私たちが経験しているこの真実を政府は覆い隠し地震の頻発している日本列島の各地で次々に危険な原発の再稼働を強行してきました。
しかし、未来をあきらめるわけにはいきません。地震は止められなくても、人間は原発を止めることはできるはずです。「フクシマを繰り返さないで!」その思いで各原発現地や集会へ福島の声を届け、写真も残しました。脱原発社会を作るための様々な行動に、このカレンダー活動を役立てていきます。さらに広めていただければうれしいです。どうぞ、これからも福島に心を寄せ続けてくださいますように。

「原発いらない ふくしまカレンダー」制作チーム
〈連絡先〉090(9424)7478(黒田)/070(5559)2512(青山)
梨の木舎
info@nashinoki-sha.com
FAX:03(6256)9518