ネット記事より

ヤフーを見ていたら、愛媛県のアイテレビが配信している記事が目に留まった。
高校の定期考査レベルの用語なので、ダブルチェックがあれば防げたミスであろう。地理の担当者の不足なのか、入試業務の多忙かなのか、あまり担当者を責めることはできないであろう。


松山大学(愛媛県松山市)は、11日に実施した一般入試2期日程の試験で出題ミスがあったと発表しました。
松山大学によりますと出題ミスがあったのは、経済学部、経営学部、人文学部、法学部の試験科目「地理」で、設問の選択肢に「ハイナン(海南)島」を誤って「ハイナン(南海)島」と表記していたということです。
松山大学は「該当問題については受験者全員を正解として扱うことといたしました。受験者の皆様に混乱を与えたことを、深くお詫び申し上げます」とコメントしています。

『自治体倒産時代』

樺嶋秀吉『自治体倒産時代』(講談社+α新書,2007)を読む。
かなり昔の購入した本であるが、教材研究の一環で手に取ってみた。北海道の夕張市や大阪の泉佐野市、長野県栄村など、財政再建を目指す市町村の取り組みが分かりやすく取り上げられている。とくに夕張市の酷さが印象に残る。炭鉱が閉山した後も市役所のバブル体質は変わらず、粉飾決算を繰り返していた。関空バブルをあてにした泉佐野市の事例も酷かった。本来は首長と議会で相互にチェック機能があるのだが、馴れ合いになっている市町村も多いという。そのため、著者は無党派の首長による政務活動費の透明化や、市民オンブズマンによる行政の無駄を防止する仕組みの必要性を強調する。

『花宴』

あさのあつこ『花宴』(朝日新聞出版,2012)を読む。
江戸時代の物語である。武士の魂や当時の女性の恋愛なども交えながら話が展開していく。
『バッテリー』でも感じたが、著者は、小説の中で話の中心的な場面(試合や恋愛)はあまり描かず、回想シーンや前後のストーリーによって、事の重大さを表現しようとしている。時代も話題も全く違うが、『バッテリー』を読んでいるような感覚であった。

『国家の罠』

佐藤優『国家の罠:外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮社,2005)を少しだけ読む。
東京拘置所で512日勾留された著者が、拘置所の経験やそこへ至った外務省の内実を明らかにしている。著者が関わっていたゴルバチョフ、エリツィンからプーチンへと権力が移譲していく様子など、ロシア内部の政治が面白かった。勾留時代のメモをもとに執筆されたようだが、著者の行動力と記憶量の凄さに圧倒される。