梅原淳『JR貨物の魅力を探る本』(河出夢文庫,2021)を読む。
今度の巡見に備えて予習として手に取ってみた。お客さんを乗せないので、旅客鉄道よりも少し下に見ていた。しかし、決まった路線を決まった時間に走る普通旅客鉄道に比べ、貨物列車の場合、別会社の路線を繋いで走り、新幹線車両や発電所で用いられる変圧器などの特大貨物を運搬する場合は、すれ違いの際に細心の注意を払ったり、時には線路脇の信号機や標識などを一時的に移設あるいは撤去することもある。
後半は微にいる内容であったので読み飛ばしたが、最後に著者は「鉄道による貨物運送の未来を握っているのは鉄道事業者でも荷送人でも荷受人でもない。通運、つまり貨物利用運送事業者であると述べている。運送業者との契約や車両の管理など、普通の旅客鉄道とは異なるノウハウが求められている。

