苧坂直行『心と脳の科学』(岩波ジュニア新書,1998)をぱらっと読む。
著者は京都大学大学院文学研究科博士課程心理学専攻を終了し、同大学院文学研究科の教授である。しかし、中身は分子生物学のような内容で、ほとんど頭に入ってこなかった。
『侍タイムスリッパー』
安田淳一監督、山口馬木也、冨家ノリマサ、沙倉ゆうの主演『侍タイムスリッパー』(未来映画社,2024)を観にいった。
単館上映の自主制作映画であったが、評判に評判を呼び全国上映に拡大され、ネットやニュースで噂になっていた作品である。フィクションとノンフィクション、幕末と現代がそれぞれ重層的に進行しながら、絡み合い、そしてそれぞれの物語が成長していくという奇跡のような映画となっている。
また、ちょうど先月、会津若松城に行ったばかりだったので、会津藩出身の侍に想いを寄せてしまい、新撰組の活躍を描いた司馬遼太郎の『燃えよ剣』の感動もよみがえってきて、感動も一入であった。本当にいい映画に出会えることができた。観客それぞれに違った感動があるのだろう。もう一回観たい映画であった。
『アラサーちゃん 無修正』
峰なゆか『アラサーちゃん 無修正』(扶桑社,2015)を読む。
全7巻のうち、第1巻から第4巻まで読んだ。作者は元AV女優で漫画家、ライターである。10年ほど前に文化系トークラジオLifeに出演していたので、作者の名前は印象に残っていた。
「週刊SPA!」に連載されていたのもので、男性読者をターゲットに女性の恋愛観やセックス観などが漫画を通して赤裸々に語られる。同年代の犬山紙子さんやはあちゅうこと伊藤春香さんなども登場する。週刊で少しずつ読むのはいいが、単行本で読んでも同じようなテーマが続いてしまうので飽きてしまう。