地上波で放映された、マイケル・ベイ監督『パール・ハーバー』(2001 米)を観た。
映像は迫力あったが、大味な内容であった。真珠湾攻撃やナチスドイツとの空中戦が、主役たちの恋愛の味付けとしてしか用いられず、その歴史的な意義や解釈については避けられている。中立とは言わないが、せめて歴史的題材を扱うからには、批判を覚悟で踏み込んだ歴史解釈をしてもよかったのではないか。
冷徹なナチスドイツと蛮族な軍国日本に対峙する繁栄と民主主義の米国というステレオタイプなコミックレベルの世界での話で終わってしまったのは残念だ。
『パール・ハーバー』
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