『在日日本人』

宮本政於『在日日本人』(ジャパンタイムス 1993)を読む。
アメリカで精神科医を営んでいた作者が30代後半にして厚生省(当時)に入省し、日本の官僚世界と諸々の摩擦を経験しながら、官僚ヒエラルキーのいびつさを精神分析・集団心理の側面から暴いたものである。
「滅私奉公」で仕事に打ち込み、健康を害する生活を他人に誇示し、過労死を招き寄せるような生活がさも美徳のように語られる官僚社会,ひいては日本社会全体への警句となっている。

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