『ひとりを愛し続ける本』

遠藤周作『ひとりを愛し続ける本:女の才知・妻になる才覚とは』(青春出版社 1986)を読む。
『婦人画報』に連載されたコラムに加筆推敲を加えたものであり、当時の主婦に対し、恋愛と結婚はやはり別物であり、結婚生活には過大な期待をしないことを説く。

結婚生活に情熱は存在しない、存在しえない。では何があるか。情熱のかわりに連帯感と多くの男(女)のなかからこの男(女)が自分の人生の伴侶者になったという不思議な縁の尊重を大切に大切にすることでしょうね。それを出発点として時には自分の心をゴマかし、ダマし、とも角もこの共同生活を続けていく努力と忍耐を捨てぬことでしょうね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください