『ヰタ・セクスアリス』

森鴎外『ヰタ・セクスアリス』(新潮文庫 1949)を読み返す。
鴎外は登場人物である金井湛氏をして、あらゆる宗教や芸術の根本に性欲があり、その性欲の萌芽が人間探求の根本に据えられるのではないかと言わしめている。高校時代はどきどきしながら読んだ記憶があるが、今読んでみると、性に対する関心を失ってしまったのであろうか、平々凡々な作品に感じられてしまうのは少し悲しい。

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