所用で深谷商業高校に出かけた。1922年(大正11年)、学校創立の翌年に建てられた旧校舎(二層楼)は、2000年に国の登録有形文化財の指定を受け、創建当時の色合いで塗り直されて、深谷商業記念館として保存されている。建てられた年に渋沢栄一が講演を行った場所としても知られ、市のシンボル的存在ともなっている。
得てしてこうした記念館は保存・公開がメインとなり、一般の使用は禁じられる傾向が強い。しかし、この二層楼は、平日は会議や講義などで利用し、日曜日のみの一般公開となっている。現在も生徒や教員が使用している「生きている校舎」という位置付けが評価できる。