第3子誕生前後からてんやわんやの慌ただしさが続いている。
そんな中、少しだけゆっくりできたので、本を手にとってみた。
ラサール石井『笑いの現場:ひょうきん族前夜からM-1まで』(角川SSC新書 2008)を読む。
タイトル通り、ビートタケシや明石家さんま、志村けん、とんねるず、ダウンタウンなど現在のお笑い界を代表する人たちの人物評に始まり、ネタ漫才から、場の空気に支配された笑いへの変遷など、実際の番組に即して分かりやすく語られる。
第1次寄席ブームで最初は「よくできたお話」であったネタが、それではリアリティがなさすぎるということで、「いまそこでその人が喋っている」というネタに変化して漫才ブームが起こり、それから10年経って、「いま何か面白いことを言っているような空気」を感じさせる空気の時代に変化してきたのである。