本日の東京新聞夕刊より。
こちらも生徒の発表で紹介されたロシアのバイカル湖である。バイカル湖はの湖水面積は約31,500km2で、琵琶湖の47倍にも及ぶ。最大水深は1700mで、その水量は地表の淡水の2割を占めるという。
ちなみに、地球上には13億8485万km3の水量があるが、そのうちの97.4%は海水である。残り2.6%の淡水3598.7万km3のうち、76.4%は南極やグリーンランドなどの氷河で、22.8%は地下水となっている。つまり、それらを除いた地表の湖水や河川水などを合わせても、淡水全体の0.8%に過ぎない。ざっと計算すると28.8万km3である。バイカル湖にはそのうちの2割、つまり6万km3の水量を湛えていることになる。
水深200mで太陽の光は水面の0.1%となるので、バイカル湖は世界でも珍しい淡水の深海魚が数多く棲息している。「ロシアのガラパゴス島」の異称もあり、1996年に世界遺産に登録されている。このバイカル湖周辺で自然保護区域の指定が解除され、森林伐採が激化するというのが記事の内容である。
シベリア鉄道は日本でも人気のツアーとなっており、ロシア国内のことに日本人がとやかくケチを付ける問題ではない。しかし、世界の共通遺産なので、何かしらの枠組みで対応することはできないのであろうか。