『世界漂流』

五木寛之『世界漂流』(集英社 1992)を読む。
日刊ゲンダイなどに掲載された世界各地を訪れた際のエッセーがまとめられている。
あまり深刻な話題はなく、ホテルの使い勝手や、飛行機や競馬場、街並から連想される雑感が取り留めもなく綴られる。
一方、1988年当時の東ベルリンや、1990年のワルシャワ、1992年のモスクワなど、今振り返ると歴史の転換点であった1990年前後の冷戦崩壊の微妙な緊張感が伝わってくる。

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