手塚治虫『火の鳥』「黎明編」「未来編」「ヤマト編・宇宙編」(朝日ソノラマ 1976)の3冊を20数年ぶりに読み返す。
娘の部屋を作るので、押入れの棚の奥を整理していたら出没したものである。折しもNHKテレビで「手塚治虫」特集が組まれており、解説を識者の語る『火の鳥』解読を見ながら、一気に3冊読み終えた。
生と死を巡る壮絶なドラマが果てしない時間と空間のスケールで描かれる。テレビの解説にもあったが、歴史やSFの要素に絡めて、華厳経の「一即多 多即一」の教えにも通じる世界観や、善悪を超越した生命観などのテーマも織り込まれている。早く続きが読みたい。
『火の鳥』
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