『空手バカ一代』

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梶原一騎原作、つのだじろう漫画『空手バカ一代』(講談社漫画文庫 1999)第1巻から4巻までを読む。
1970年代に週刊少年マガジンで連載され、スポ根ブームの代名詞とも言える作品である。
敗戦直後の池袋の街頭で佇む大山倍達が、数々の喧嘩や山籠りを経て、牛や馬と対決し、さらには、力道山やグレート東郷、遠藤幸吉などと全米各地をプロレス興行で回るまでの波乱万丈な数年間が描かれている。もちろん漫画ゆえの作り物なのだが、小さい日本人がお大きい米国人をバッタバッタと倒していく胸をすくような爽快感を味わうことができた。

主人公のマス大山がクマと対決するために柔道を学ぶシーンがあるのだが、その時の彼の台詞が印象に残った。
スポーツや武道の世界では「初心に返る」ことの大切さが重んじられるが、フィクションとは言え、日本一を極めてからも虚心坦懐に道を教わろうとする姿勢は素晴らしい。
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