月別アーカイブ: 2023年11月

『アメリカに学ぶこと』

石垣綾子『アメリカに学ぶこと:パール・バックの人生論』(岩波ジュニア新書 1985)をパラパラと読む。
思いっきりつまらない本であった。極めて個人的な体験ばかりが続く。タイトルにもある通り、1938年にノーベル文学賞を受賞したパール・サイデンストリッカー・バックの生まれ育ちや、著者とバックとの出会い、そしてバックとの触れ合いを通して得た自由と自立を重んじるアメリカ的価値観が紹介される。

デザインフェスタ2023

お台場のビッグサイトで開催されていたデザインフェスタ2023を訪れた。
デザインといっても、美術や書道、キャラクター、ファッション、アクセサリーなど限りない。主催者の言葉を引用すると、「オリジナルであれば無審査でどなたでも参加でき、プロ・アマチュア問わず、自由に表現できる場を提供するアートイベント」である。既成の枠組みを超えようとするアーティストの姿もあった。

清澄白河〜お台場

半蔵門線の清澄白河駅まで輪行で行き、お台場まで走った。帰りはお台場から、葛西にあるサイクルパラダイスに立ち寄り、葛西駅から帰ってきた。ダホンK3は輪行が楽で、どこでも気軽に行けてしまう。

『世界の気象 総めぐり』

土屋愛寿『世界の気象 総めぐり』(岩波ジュニア新書 2001)を読む。
どうしてもこの手の本は、参考文献の寄せ集めで、現実感のない解説ばかりになりがちである。しかし、著者の土屋さんは東京の公立の小・中学校に勤務し、日本地学教育学会の一員として海外巡検に参加し、以後、休暇を利用して世界各国を旅し続けている。そのため教科書レベルのケッペンの気候区分や砂漠での生活、暖流や寒流、貿易風など、基礎的な知識をおさらいしながら、実際の現地の様子が手に取るように分かるという「鬼に金棒」な内容であった。

ペルー海流の影響でガラパゴス諸島にペンギンが棲んでいるという話や、瀬戸内海沿岸で夏の小雨傾向の気候を利用して塩田が発達したという豆知識を得ることができた。他にも実際にウガンダやブルンジを訪れてアフリカ大地溝帯の聳り立つ壁に驚いたり、世界173カ国を実際に訪れる中で、日本の気候が過ごしにくいということを実感したりする話など興味深かった。

「穀物輸出が回復の兆し」

本日の東京新聞朝刊に、ウクライナの穀物輸出のルートにドナウ川を活用するとの報道があった。記事中の地図を見る限りでは、ドナウ川を遡って、ハンガリーからスロヴァキアの国境沿いを通って、オーストリアにまで運搬されているように読み取れる。そこから、中東やアフリカまでどうやって運ばれるのであろうか。

ウクライナ産の安い小麦がヨーロッパに入ってくれば、ヨーロッパの農家は打撃を受ける。ハンガリーがウクライナに対して距離を取り始めているとの報道もある。