本日の東京新聞朝刊より。
アルメニア・アゼルバイジャンの衝突については、3クラスともビデオを視聴し、熱弁しました。表面的にはカフカス地方の小国どうしの争いに過ぎませんが、問題の背景には旧ソ連諸国の政治的な歪みや宗教の齟齬、エネルギー資源の争い、米露の対立などが指摘されます。地理を学上で大切な視点が含まれているので、あえて授業の中で触れました。
プレゼンでも1組でアゼルバイジャン、2組でアルメニアについて調べてくれました。今後の推移に注目してください。
本日の東京新聞朝刊より
アルメニアとアゼルバイジャン情勢の続きである。
記事を読むとアルメニアとイランがエネルギー供給で深い関係にあり、「ロシア=アルメニア=イラン」vs「EU・米国=アゼルバイジャン=トルコ」といった構造が見えてくる。
また、アルメニアが1986年のチェルノブイリ事故と同型の原発を動かしているという驚愕の事実も報じられている。カフカス山脈のある地域はユーラシアプレートとエーゲ海プレート・イランプレートとの「ずれる境界」が近く、地震が多発している地域である。さらにロシアとジョージアの国境ともなっているカフカス(コーカサス)山脈は新期造山帯であり、現在も火山活動が続いている。
地震・火山大国でありながら原発の運転を止めない日本が言うのもおこがましいが、アルメニアの原発は危険極まりない。日本から地域的に離れた場所にあるが、再生可能エネルギー技術やリサイクル技術の供与などで貢献できるところは多々ありそうだ。