月別アーカイブ: 2018年9月

しらこばと水上公園 コバトンの森エリア

久しぶりに子ども3人を連れて、大宮のステラタウンに行った。
帰りに、しらこばと水上公園内にあるコバトンの森エリアで遊んだ。
午前中のサイクリングの疲れもあり、車中でぐっすりと寝込んでしまったが、真ん中と下の子は楽しんでいる様子だった。

『中大兄皇子伝』

黒岩重吾『中大兄皇子伝』(講談社 2001)上下巻を読む。
史実に忠実に構成されており、読み応え十分であった。
中大兄皇子というと、中臣鎌足と組んで蘇我蝦夷・入鹿父子を倒し、大化の改新を成し遂げた人物として知られる。しかし、あまり細かいことは分からず、中央集権国家体制を構築しようと試み、弟の大海人皇子と子の大友皇子が壬申の乱で対立したという知識のレベルで留まっていた。

黒岩氏の解釈によると、中大兄皇子は高向玄理や僧旻、南淵請安らから中国や朝鮮の律令政治を学ぶことで、蘇我蝦夷や入鹿父子の豪族政治を廃し、天皇を中心とした官職制度を整備しようと奮闘する。しかし、公地公民という言うなれば共産主義に近い制度を導入しようと計画したために、守旧派の抵抗を生む。そのため改革に後ろ向きな勢力をどんどんと粛清していく。そして母親の皇極(斉明)天皇や叔父の孝徳天皇を傀儡として、皇太子という融通のきく立場で中臣鎌足と共に内政・外政にあたっていく。皇太子の時期が長く、天皇の位には3年間しか就いていない。また、外交は苦手で、いつか唐や新羅が攻めてくるかもしれないと、近江の大津宮に遷都する。一方、弟の大海人皇子は大らかな性格で新羅との交渉にも自信をもっとおり、戦争を敬遠したい官僚の支持を集めていく。そうした外交政策による違いが、天智天皇と大海人皇子の亀裂を生じさせる。

政治家にとって、官僚制度改革と外交が大きなハードルであるというのは当時も現在も変わらないものである。

『野原ひろしの名言』

大山くまお『野原ひろしの名言』(双葉社 2014)を読む。
『クレヨンしんちゃん』のTVアニメ、映画、コミックから厳選した、野原家の父ちゃんの公式名言集である。玉石混交だったが、印象に残ったのを3つ。

「おい! 自分の息子が体張ってぶつかってきてんだぞ!! それに応えないで何が父親だ!」

「おせじを言う必要はないけど 相手の良いところを見つけて ほめるってゆうのもひとつの手だぜ」

(しんのすけに「おらはいつになったら女子更衣室に入れるの?」と聞かれて)
「それは『日本の政治はいつ良くなるの?』って聞くようなものだ」

『2020』

dTVのランキング”上位”で配信されていた、ニック・ライオン監督『2020』(2017 米)を観た。
物語の冒頭から「B級」臭がぷんぷんしていたのだが、案の定「期待」を裏切らない出来であった。ローランド・エメリッヒ監督の『2012』(2009 米)とマイケル・ベイ監督の『アルマゲドン』(1998 米)を足して100で割ったような作品で、話の設定も展開も映像も言葉にならないほどの低クオリティーである。1970年代の特撮ヒーロードラマと大差なく、米国の一流技術者が開発したという地球規模の大災害をもたらす「ヘルストーム」を、ウルトラマンの科学特捜隊が使っていたような貧相な赤い丸ボタン式の核爆弾起動装置で爆破することで物語は大団円を迎える。辻褄が全く合っておらず、「もう、勝手にやってろ!」と心の中の悪態が口から飛び出そうになった。
それにしても、地殻変動を加速化させるというのに、新期造山帯にあるサン・アンドレアス断層周辺よりも、安定陸塊に位置するパリ盆地で災害が先に発生するというのは、地学的見地からはアウトである。

素晴らしいほどの駄作映画だったので、ついでに「Yahoo!映画」サイトに掲載されていたレビューを引用してみたい。

パリとニューヨークが壊滅状態なのにホワイトハウスも大統領も出てこない
地方の科学者が家族で分析ごっこ
ニューヨークもパリも人が住んでないのか?
地球規模の災害が起きているはずの設定が、所々で火事が起きてるだけ
エッフェル塔がぶっ倒れるのに家族がいる山は小さな地震が起こるだけ
ちょっと町のレスキュー隊が出動したら消せる程度の山火事
全然緊迫感も恐怖感もない
地割れ、噴火がハリボテレベル
こんなのが1時間ぐらいダラダラと続いて観るのがバカバカしくなり、そこで観るのを辞めた・・・
「合衆国沈没」以来のゴミ映画・・・

WOWOWにて録画していたものを鑑賞・・・いやぁWOWOWがたまに放つ
〇〇特集って最早香ばしい作品しか出てこないのか?ってくらい、所謂ダメな
映画を放映してくれるんですが(笑)本作も御多聞にもれず、開いた口がふさ
がらない作品群?の一つ

何だか最終兵器らしい?「ヘルストーム」なる地殻に影響を及ぼす兵器が地球
内部に向けて発動した事から世界規模で発生した地震災害をとある女性科学者
と、その家族が阻止する(というような)御話ですが、いやも~ね・・・

CGは陳腐だわ、災害がとても大事には見えないわ、話の内容は適当だわ、で
肝心のヘルストームが「コア」とかに出てきたような地底潜航艇と、似ても
似つかないメカだわ、どこを取ってもダメダメなんだけど「☆1」かと言われ
ると「ちょっと違う感」もあって最後までは鑑賞出来ました(苦笑)

本当にヒマでヒマでしょうがない時の「ヒマつぶし」なら観ても良いレベルw