日別アーカイブ: 2017年6月25日

元荒川サイクリング

 

 

本日は一日中雨の予報であったが、朝方少し降っただけで、どんよりとした曇天の一日となった。
しかし、新書も久しぶりに2冊読めたし、午前中は自転車の整備、午後は古利根川や元荒川沿いのサイクリングロードを走ることができた。野田線の踏切を越えて、慈恩寺親水公園を回って帰路についた。
特に越谷や岩槻区内の元荒川周辺だが、埼玉に越してきてから20年近く、車で何度も何度も通っているにも関わらず、自転車から見える新鮮な風景に驚きを感じた。一本道を外れるだけで出会える景色をこれからも大切にしたい。

P.S.
午前中に結束バンドでサイクルメーターをマウンテンバイクに付け直した。恥ずかしい話、結束バンドというと手首足首を固定するなどの犯罪に用いられるといった程度の認識しかなかった。しかし、大変安価ながらもコード類をまとめるだけでなく、物を吊りさげたり、固定したり、複数組み合わせたりできるなど、意外に応用範囲が広いことを知った。ちょっとはまってみたいアイテムになりそうだ。

『名ばかり大学生』

河本敏浩『名ばかり大学生:日本型教育制度の終焉』(光文社新書 2009)を読む。
東進ハイスクールで現代文・小論文講師として教壇に立ちながら、全国学力研究会理事長を務める著者が、「ゆとり教育」や学力低下の現状、受験競争と校内暴力や援助交際との因果関係、絶望的なまでの学力格差などについて語る。特に「ゆとり教育」と「学力低下」を短絡的に絡めて、高校までの教育に責任を押し付けようとする大学教員に対する舌鋒は鋭い。
最後に著者は、「学力低下」に対する方策として、高校卒業時に義務教育修了資格試験の実施を提案している。確かに分数の計算ができないとか、基本的な国語や英語の知識がないと指摘される大学生の基礎学力低下を考えると効果的であろう。

『大学の淘汰が始まった!』

平山一城『大学の淘汰が始まった!』(宝島新書 2013)を読む。
産経新聞編集委員を務める著者が、産経新聞のウェブサイト「イザ!」に掲載されたブログ記事がまとめられたものである。
旧来の教養学部の解体と「リベラルアーツ」の隆盛、「国際」と名がつく学部の中身の検証、学生や保護者、受験生、就職先などの「ステークスホルダー」の需要を満たすの取り組み、政府や文科省の高等教育政策など、2013年上半期当時の大学にまつわる一話完結の四方山話が続く。読みやすい内容だったので、1時間半ほどで一気に読んだ。
著者自身は「哲学」の意義や「古典」の力を重んじているのだが、そうした大学教育の土台が議論されないままに進んでいく大学経営の流れに一石を投じている。