月別アーカイブ: 2017年4月

『ハダカの美奈子』

林下美奈子『ハダカの美奈子:ビッグダディとの2年間、あたしの30年間』(講談社 2013)を気晴らしに読む。
一言、破天荒な人生である。

『世界遺産行ってみたい55』

世界遺産を旅する会編世界遺産行ってみたい55:地球は美しい。人類は素晴らしい。オールカラー160点の写真で感動の旅。』(小学館文庫 2000)を読む。
先日購入した”COMPLETE ATLAS OF THE WORLD”を片手に、しばしの世界旅行を楽しんだ。説明が簡潔で、ダイジェスト的に世界遺産をチェックすることができた。Napoléonの生地として名高いCorsica島が、2000メートル級の山々が南北に連なり、リアス式海岸が入り組む断崖で作られた「地中海に浮かぶ山」であると初めて知った。

『神々の山嶺』

夢枕獏原作、谷口ジロー作『神々の山嶺(神々のいただき)』(集英社ヤングジャンプコミックス 2016)全3巻を一気に読む。
山に魅せられ山を追い続ける根っからの山屋である羽生丈二と、羽生の生き様を追いながら自分の生き方を見つめるカメラマン深町誠の2人の男が、真冬に誰も成功したことがないルートで世界最高峰のエベレストを無酸素登攀で挑む。
圧倒的な画力で、最後は読んでいるこちらまで高山病に罹ったような疲れまで出てきた。

『地図の遊び方』

今尾恵介『地図の遊び方』(けやき出版 1994)を読む。
一般財団法人日本地図センター客員研究員や日本地図学会評議員を務める著者の処女作である。
海ばかりの地形図やシベリアの原野の地図を見る驚きや、他国の地名や路線図を眺める喜び、古い地名が消えていく寂しさ、古い旧道の佇まいを探しながら町歩きする面白さが素直な言葉で綴られている。
掲載されている地図が分かりにくく、同好の士以外は受け付けにくい内容であるが、私は作者に同じ匂いを感じ、タイトルにある通り楽しむことができた。

『注文の多い料理店』

宮沢賢治短編小説集『注文の多い料理店』(集英社文庫 1997)を手に取ってみた。
十数編の小説が収められている中で、表題作の『注文の多い料理店』だけをじっくりと読みかえしてみた。
「田舎と東京」、「化け物と西洋科学」といった対立項がはっきりと描き出されていた。