岩波書店編集部『本ができるまで』(岩波ジュニア新書 2003)を読む。
グーテンベルクの活版印刷から、現在のDTPまでの印刷技術の進歩がカラー写真とともに分かりやすく解説されている。現在でも本の原稿作成から組版までは コンピュータで可能だが、最後の印刷は紙の状態や温度や湿度、機械の熱などに刻々と対処する職人の技術が活かされている。特に、現在主流のオフセット印刷 は「水」の管理が求められ、印刷のオペレーターとして一人前になるには、最低でも7年から8年のキャリアが必要とのこと。
また、活版印刷、引いてはメディアの力が政治や社会を大きく変える原動力になってきた近代の歴史を改めて学ぶことができた。
『本ができるまで』
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