人文学科とコミュニケーション文化学科、臨床心理学科の3学科構成の文学部と、マネジメント学科と生活環境マネジメント学科の2学科構成のマネジメント学部の2学部からなり、4000名弱の学生が在籍する中規模校である。
歴史は古く、創立者跡見花蹊が大阪中之島の実家の「跡見塾」の塾主になった安政6(1859)年にまで遡るが、直接には1875年に東京神田猿楽町に創設された跡見学園を起源とする。1965年に埼玉県新座市に「跡見学園女子大学」として開学し、文学部が置かれ、2002年にはマネジメント学部が設置されている。そして2008年には本部のある茗荷谷キャンパスが整備され、1・2年次は新座で、3・4年次は都心で学ぶ環境が整備されている。
しかし、新座キャンパスが嫌われたか、伝統に胡座をかいてしまったのか、臨床心理学科以外はほぼ全入状態である。カリキュラムを見ると、どの学部学科も必修科目が少なく、数十もの選択科目から、コースやモデルに沿って自由に選ぶ形になっている。「読み書き算盤」だけでなく様々な学問に通じた創立者の精神を生かし、大学全体で「リベラル・アーツ」の重視を謳っているのだが、どうもそれが裏目に出ているようである。臨床心理学科以外、幅広く学ぶだけになっており、将来の資格や就職に計算高い女子生徒たちにとって魅力が感じにくい大学になってしまっている。
パンフレット研究:跡見学園女子大学
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