いわゆるドレメ式洋裁教授法を唱えた杉野芳子が創立した杉野芳子ドレスメーカースクールを母体とする。1950年に杉野学園女子短期大学として開設され、65年に4年制の杉野女子大学となり、2002年に現校名に改称し、男女共学制に移行されている。
JRや東急目黒線、地下鉄三田線、南北線が通る目黒駅から徒歩3分の好立地にあるので、神奈川や千葉、埼玉からの通学も便利である。
ドレス制作や日本人による初の本格的なファッションショーの開催を手がけた創立者の思想がよく受け継がれており、日常の服飾ではなく、流行の最先端をいく芸術家の養成という側面が強い。
1・2年生は全員が共通にデザインやパターン、縫製、裁断などの基礎を学ぶことになる。教養科目や選択科目は少なく、専門学校のような実習中心のカリキュラムを取っている。そして3年次からは、モードクリエーションコース、先端ファッション表現コース、感性産業デザインコース、アートファブリックデザインコース、ファッション文化論コース、ファッションビジネス・マネジメントコース、ファッションプロダクトデザインコースの横文字だらけの7つの専門コースに分かれていく。基礎的な実習がしっかりしており、どのコースに進んでも、一通り自分で企画から制作、販売まで一貫して手がけることができる力を養うことができる。
一般教養科目の中に「考古学概論」なる授業がポツンと置かれているのが印象に残った。
パンフレット研究:杉野服飾大学
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