パンフレット研究:神奈川大学

神奈川大学のパンフレットを読む。
1928年米田吉盛によって創設された「横浜学院」が母体となって、2008年には創立80周年を迎えた伝統校である。また、入学金・委託徴収料を除く初年度納付金を全て免除した上に、文系自宅通学者で400万円、理系で自宅外通学者には720万円を給付する給費生試験を、数十年にわたって実施していることでも有名である。
東横線白楽駅から徒歩13分という横浜キャンパスには法学部、経済学部、外国語学部、人間科学部、工学部の6学部が置かれている。特に法学部は法学科と自治行政学科の2学科からなり、カリキュラムも充実しており、就職状況も良い。また、語学や教養科目などは全学部統一で行なっている。狭いキャンパスなので学部の垣根を越えた一体感があるのだろう。サークル活動もかなり盛んなようである。
また、1989年には東海道本線の平塚駅からバスで35分、また小田急線の秦野駅からもバスで25分という辺鄙な山の中に湘南平塚キャンパスを開設し、経営学部と理学部が設置されている。広大なキャンパスなので、野球場や陸上競技場、サッカー場、テニスコートなどスポーツ施設が充実している。しかし、こちらの方は横浜キャンパスに設置されている学部学科の内容と重複する部分が多く、学部の理念が感じられず、バブルで金が余っていたので作りましたといった雰囲気がパンフレットから漂ってくる。
また、大学の特色を出そうと、スポーツ・音楽推薦入試が実施され、箱根駅伝で有名な陸上競技部や女子サッカー部、レスリング部、吹奏楽部など16の強化部で募集しており、2009年度は151名が入学している。

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