山下景秋『日本経済のことが面白いほどわかる本』(中経出版 2002)を読む。
今から5年前の本で、当時の「小泉−竹中」路線による財政構造改革をきわめて教科書的に検証している。株価の動向が日本経済にどのような形で影響を与え、そして公定歩合や為替にどうはね返っていくのか、いささか説明がくどい部分もあるが、高校生の読者にも分かりやすく解説している。
中学高校の社会の授業なんかだと、一国の経済が成長すると通貨の価値も高まり、輸入品が安くなると説明される。しかし、現在では先進国を中心に、意図的に通貨の価値を低くし貿易赤字が増やそうとする動きも出てくる。また、その辺りの株価や為替、地価の流れと政府、企業、消費者の入り組んだ関係が少し整理できたような気がする。
『日本経済のことが面白いほどわかる本』
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