本日の東京新聞朝刊に、JAグループが主催するオンラインシンポジウム「SDGs『国消国産の日』を契機に、持続可能な食料生産、暮らしやすい地域社会について考え、行動する」の特集記事が掲載されていた。その中で昆虫食のベンチャー企業を立ち上げた東京農業大学の学生のコメントが目を引いた。
環境負荷の小さい昆虫食は、食品ロスという観点だけでなく、牛肉・豚肉の生産に必要な飼料穀物の生産増に伴う地球温暖化の解決の一助ともなっている。授業の中で結構取り上げるテーマだが、生徒の関心は低く、まだゲテモノ扱いに留まっている。
タンパク質は炭水化物・脂質とあわせて三大栄養素と呼ばれている。人間の筋肉や臓器、体内の調整に役立っているホルモンの材料となるだけでなくエネルギー源にもなっている必要な栄養素である。主にアミノ酸によって構成されており、動物性タンパク質と植物性タンパク質に大別される。肉や魚、卵や乳製品に含まれる動物性タンパク質は、植物性に比べ必須アミノ酸の含有量が高く、寿命にも効果が高いとの研究もある。
昆虫食はこの動物性タンパク質を豊富に含んでいる。弘前大学農学生命科学部環境昆虫学研究室管原亮平先生によれば、バッタは草しか食べないが、コオロギは人工飼料も食べるので、増やしやすいというメリットがあるとのこと。まさに昆虫のフィードロットではないか!