端境期

本日の中間考査でホイットルセーの農業区分に関する問題を出題した。その区分の1つに企業的畑作農業がある。広大な農地を大型機械を利用して大量に生産する地域である。北半球と南半球の季節差を利用し、収穫ができず作物が出回らない端境期に輸出をしている。

以下は、ちょっと古い統計データだが、夏から秋にかけては北海道産のかぼちゃが東京卸売市場に大量に入荷される。しかし、それ以外の季節は熱帯地域を含むメキシコや南半球のニュージーランド産が大半を占める。かぼちゃは皮が厚いので保存が効きそうだが、水分を含むので保存期間は1週間である。そのため季節に左右される商品となっており、冬から春にかけて私たちが口にするカボチャのほとんどが外国産となる。

こうした端境期を利用した野菜は、他にエクアドルのブロッコリーやペルーのアスパラガス、チリのさくらんぼなどが代表的である。スーパーで購入する際には生産地を確認しておきたい。