本日の東京新聞朝刊に、農林水産省が発表した2020年度の食料自給率に関する記事が掲載されていた。掲載されているグラフにカロリーベースと生産額ベースの2つが並ぶ。カロリーベースとは農林水産省のホームページによると、次のように説明される。
カロリーベース総合食料自給率は、基礎的な栄養価であるエネルギー(カロリー)に着目して、国民に供給される熱量(総供給熱量)に対する国内生産の割合を示す指標です。
カロリーベース総合食料自給率(令和2年度)
=1人1日当たり国産供給熱量(843kcal)/1人1日当たり供給熱量(2,269kcal)
=37%生産額ベースは以下のとおりとなっている。
生産額ベース総合食料自給率は、経済的価値に着目して、国民に供給される食料の生産額(食料の国内消費仕向額)に対する国内生産の割合を示す指標です。
生産額ベース総合食料自給率(令和2年度)
=食料の国内生産額(10.4兆円)/食料の国内消費仕向額(15.4兆円)
=67%
カロリーベースだと、熱量の多い穀物や肉類、砂糖、油脂などの輸入に頼っている産物の割合が高くなってしまうので、自給率は下がっていく。一方で生産額ベースでは、野菜や果実などの動向が見えてくる。日本の農業を支えていく上でも米を大切にしろと伝えていきたい。