本日の東京新聞朝刊に,日本の最西端を与那国島の西沖にあるトゥイシに変更するとの記事が掲載されていた。国連海洋法条約で,沿岸国は自国の基線から200海里(370km)内の水産や鉱物資源をに関する独占的な権益を有する排他的経済水域(EEZ)が認められている。東シナ海において改めて日本のEEZを知らしめようとするものである。しかし,記事にある通り,やっと満潮時にやっと顔を出すような岩を日本の国境線とするのはあまり好ましい判断ではない。このような大勢に影響がないのに,せせこましい国境認定をしてしまうと,他国の政策を批判ができなくなる。すでに沖ノ鳥島のような「無理」をしているのに,同じような無理を重ねることに意味があるのだろうか。
ちなみに日本最南端は沖ノ鳥島,最東端は南鳥島,最北端は択捉島となっている。沖ノ鳥島の現実の姿と,容易に足を踏み入れることの出来ない択捉島の歴史は確認しておきたい。