久保謙一『現代物理学の世界:フロンティアを拓いた人びと』(岩波ジュニア新書 1998)をパラパラと読む。
相対性理論を構築したアインシュタイン、ニュートリノを予言したヴォルフガング・パウリ、中性子星パルサーを発見したジョスリン・ベル、青色発光ダイオードを実用化した中村修二の4名を取り上げ、21世紀につながる物理学の発見が紹介されている。数式が結構多かったので、読み流すところが多かった。
その中でも中村修二さんの青色発光ダイオードの開発が興味深かった。この本が発行されたのは1998年だが、青色発行ダイオードの発明で世界が変わったといっても過言ではない。青色発行ダイオードは他の色と組み合わせることで白色LED電球の普及が進んだ。またスマホやタブレットのLEDバックライトも今や日常生活に欠かせない技術となっている。他にもブルーレイディスクや電光掲示板、信号機など、今話私たちの生活は24時間、青色発光ダイオードに囲まれているのである。
そんな中村修二さんは2014年にノーベル物理学賞を受賞している。