牧村僚『やさしい雨』(徳間文庫 2007)を半分ほど読む。
「小説宝石」や「小説新潮」などの雑誌に掲載された短編官能小説である。
パターンがどれも似通っており、数編読んだだけで飽きてしまった。
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『飛びだせ宇宙』
的川泰宣『飛びだせ宇宙』(岩波ジュニア新書 1992)をパラパラと読む。
著者はペンシルロケットを開発し「日本の宇宙開発・ロケット開発の父」と呼ばれた糸川英夫研究室の卒業生であり、長く東京大学宇宙航空研究所で人工衛星の開発に携わってきた研究者である。特に重力に逆らって飛び立つロケットの歴史や理論について分かりやすく述べられている。
『未来力養成教室』
日本SF作家クラブ編『未来力養成教室』(岩波ジュニア新書 2013)をパラパラと読む。
新井素子さんや荒俣宏氏、夢枕獏氏など9名のSF作家が、自身の経歴を交えて、SFが描く社会を語るという内容である。あまりに雑駁なテーマで、統一感もなく、ただ作家が思いのままに書き散らした文章がまとめられている。
『天狗の落し文』
筒井康隆『天狗の落し文』(新潮文庫 2001)をパラパラと読む。
主に90年代に著者が「小説新潮」に不定期に連載していた小説の断片が集められている。箴言や下ネタ、不条理、言葉遊びなど、著者のマルチな文才が伺われる作品集となっている。
印象に残ったものを引用してみたい。
学んだことはいったん忘れること。
よく、学んだことを口にくわえたままの人がいる。
本人の資質やルサンチマンは低いレベルにとどまったまま。若い時は前頭部が痒くなる。思考部位を使っているからだ。歳をとると後頭部が痒くなる。記憶部位を使っているからである。