株式会社エディング企画・制作『絶景世界一周:まだ見たことない景色を探して。』(日販アイ・ピー・エス株式会社 2017)を読む。
世界の60あまりの絶景や世界遺産を、写真と簡単な解説で紹介する。おそらくは実際に取材したものではなく、単なる風景の紹介に終わっているので、面白みに欠ける内容となっている。
豆知識として、アマゾン川の熱帯雨林や大湿原などに含まれる水量は、世界の全河川の3分の2に相当するという。
日別アーカイブ: 2020年11月8日
「2020 米大統領選 選挙人獲得状況」
連日マスコミを賑わせているアメリカ大統領選挙の様子です。
テレビでは両候補の人柄や郵便投票などの不備などがテーマとなっています。
授業でも少し紹介しましたが、下記の地図に小麦や大豆、とうもろこし、綿花の生産量が多い地域を重ね合わせると、びったりとトランプ大統領が獲得した票と一致します。また、ヒスパニック系が多いカリフォルニアなどの人口の多い地域では民主党が多数の票を獲得しています。
テレビのニュース番組でも報道されていましたが、五大湖周辺の「ラストベルト(さびた工業地帯)」地域の票が、前回の共和党から民主党に流れたのが勝敗を分けたようです。
チャップリンの映画で紹介しましたが、アメリカの産業革命は、五大湖周辺の豊富な水資源が得られる地域で発展しました。ミシガン州から東部沿岸にかけての地域となります。白人のブルーワーカーが多い地域で、労働組合の基盤が強く、民主党の地盤となっていました。しかし、前回の大統領選ではミシガン州やウィスコンシン州、ペンシルベニア州などで大統領が選挙人を獲得しました。今回はラストベルト地域を抱える州で軒並み民主党バイデン氏に流れが戻ったのが勝敗を分けたようです。
世界史で米国の西部開拓のところに入っていくので、この続きは触れたいと思います。
『ナスカ 砂の王国』
楠田恵理子『ナスカ 砂の王国:地上絵の謎を追ったマリア・ライヘの生涯』(文春文庫 2006)を読む。
「なるほど!ザ・ワールド」や「世界まる見え!テレビ特捜部」などの番組で知られるアナウンサーの楠田さんの著書である。出生地のドイツを離れ、ペルーの地上絵の研究・保存に生涯を捧げたマリアの業績が分かりやすくまとめられている。ウィキペディアによると、地上絵の世界遺産登録もマリアに活躍に負うところが大きいという。
大学などの研究機関に所属せず、自らが学んだ数学や天文学、語学を駆使して地上絵と地下水路の関係に迫ろうとするマリアを崇敬する楠田さんの思いは伝わってきた。